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黒船Amazonが直接取引をすると何が変わる? 出版業界について考える

ちょっと前の記事ですが、Amazonが取次を返さないで直接取引する記事が出てました

www.nikkei.com

取次を介さずに直接取り引きすると出版業界で何が起こるのか?を調べて今後を考えてみました。

取次は日本特有の商習慣

取次は本の在庫を持って書店さんが本を欲しいときに取次の倉庫から出荷することで在庫の調整をしております。
取次は書店からの売上などの情報を持っているので、新刊などが出るときにはその販売量を出版社に提案しております。

最近は書店も売れ行きが芳しくなく、在庫をなるべく持たないようにしているので、書店さんに在庫がない場合に取次さんへリクエストすることですぐに消費者に書籍を提供することを担っています。

www.nippan.co.jp

日本の場合、書店は小規模経営が多く書店ごとに出版社と取引を直接実施すると出版社も管理が煩雑になります。 そこで、取次が出版社と書店の橋渡しをしていたんですね。 日本にあった商習慣だったと考えられますね。

ただし、取次も在庫を潤沢に持っているわけではないので、在庫がなかったら出版社にリクエストをすることになります。
そうなると、出版社→取次→書店と取次を一つ挟むので、逆に消費者まで書籍が届くのに時間がかかってしまいます。

Amazonの動き

Amazonを見ていると、手元に届くまで時間がかかる書籍があります。

これは取次にも在庫がなく出版社に注文しないといけないために時間がかかるということになります。
ここで思うのは、取次にも在庫がないのであれば役割の意味ないんじゃん??ということ。

Amazonの場合、自社で倉庫を持っているので在庫を自分たちで持っていれば取次を介するメリットはなくなります。
実際に、2017年1月に埼玉県所沢市に設立した「アマゾン納品センター」は直接取引専用の物流拠点となり、直接出版社に集荷にいくことになります。

Amazonの目的は配送日数の短縮が可能になること。出版社はAmazonから「e託販売サービス」というレポートを(有料ながら)提供を受けたり、良い条件を提示を受けること。双方にメリットが有るようです。

取次の現状

取次会社は現在21社あります。 2017年12月のデータ 有名なところではトーハンや日販があります。
帝国データバンクの調査だと、2015年度と10年前の2005年度を比較すると出版取次は30%弱の売上減少となっています。

2015 年度を 10 年前の 2005 年度と比較すると、総売上高は 1 兆 9007 億 3800 万円減少 (28.0%減)。業態別の内訳は、「出版社」が 8961 億 1100 万円減少(32.1%減)、「出版取次」が 6763 億 1600 万円減少(29.3%減)、「書店経営」が 3283 億 1100 万円減少(19.5%減)となり、「出 版社」と「出版取次」の縮小が顕著となっている。 出典:帝国データバンク「特別企画:出版関連業者の経営実態調査 」

書店の数も減少しており、書店も大型化がしているのは実感できます。
街の本屋さん、かなり減りましたもんね。

黒船Amazon

残った書店の大型化・ネットワーク化が進むと、取次を介するメリットもあまりなくなりAmazonのように直接取り引きするところも増えてくるかもしれません。
もしくは取次と一緒になっていく。

大規模書店であれば、近くの店舗に本がなくても他店で在庫があればすぐに手に入れることも可能になりますね。
現在すでにネットで在庫検索ができる書店も増えてます。

さらに流通経路がシンプルになることで、本が手元に届くのが早くなってくれば消費者である我々にもメリットが出てきますね。 これも時代の流れなのか。Amazonは出版業界に大きな影響を与えますね。