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裁量労働制についてエンジニア視点で考える

ここの所裁量労働制についてかなり議論が発生していますね。

今回は労働裁量性について自分の意見をまとめてみたいと思います。

日本の裁量労働制についての議論

昨今のメディアで裁量労働制についての議論のポイントを確認するとその多くは「裁量労働制になることで、残業代がでなくなるから長時間労働が増える。よってもって過労死が増える」というのがあります。
この考え方は、労働時間と給料が比例する賃金体系の昔ながらのブルーカラーのイメージが強いのかな。と思います。

そもそも裁量労働制とはどういうものか

私が考える裁量労働制とは、定義された仕事(アウトプット)に対して労働者自身で仕事のやり方を組み立てアウトプットを出すことだと思ってます。
ポイントは仕事を定義することとやり方を労働者本人が組み立てること。
生産的に仕事を実施することで、短時間で求められているアウトプットを提供することができれば浮いた時間は自分でどうとでも利用できることが働き改革であり、裁量労働制を採用するいいところだと思います。
ということなので、個人的には労働者には良い制度と思うんですよね。

労働時間と給料が比例する賃金体系では、短時間で効率よく仕事をする人よりも、長時間かけて(ダラダラと)仕事をする人のほうが高い給料をもらうことになってしまいます。それはいかがなものかと思うんですよね。。。

SIerの問題

自分が所属しているSIerという業態は、人月と言うかたちで契約をすることが多いです。
システムを開発するのに、エンジニア一人が○○の工数があればできますよ。という契約となります。
そこには、エンジニアの生産性というものは考慮されていないのが実情です。
お客さんとの計画を立案するときに、「30人月なので30人いれば1ヶ月でできるね」と言われるのが典型的でしょう。

先に述べたように、長時間かけて仕事をしたほうがお金を多くもらえるので、トラブルが起こったほうが良い。という誰得なのよ。という状況も起こってしまいます(はじめに適切に設計や開発をしてトラブルが少ないほうが売上が下がる。という。。。)

エンジニアの労働生産性について

ソフトウェアエンジニアの生産性は人によって10倍100倍にもなります。
日本の問題点は、人月契約と言うかたちでエンジニアの生産性が考慮されていないところです。
拘束時間で見るので、凄腕エンジニア(単価300万)が効率性を上げて1人月の仕事を半分でできたから、300万×0.5人月で150万の単価の人であれば1ヶ月でできる。とエンジニアを交代して余計にお金がかかったというのはありえる話です。

何度も言いますが、ソフトウェア開発は単純労働じゃないんですよね。

0.5人月出できたんだから追加で仕事をしてもらう。というのも効率を上げるモチベーションが上がらなくなってしまうのでそれもどうかと思います。

国会答弁のちぐはぐさ

ここでちょっと話題を変えて。
今回考えるきっかけになったのは、国会での答弁でした。
データに問題があったということで野党の攻勢が強いみたいですね。
データの以上があったのは事実なんだろうけど、それに対してはきちんと訂正してまっとうな議論をしてもらいたいものです。
長時間労働や過労死は、裁量労働性が問題なのではなくて労働者と管理者との不公平な関係が問題だと思っています。

www.asahi.com

日本の問題

私自身は裁量労働をするのに必要なことはいと思ってます。
* 仕事の質と量の定義
* フィードバックを行い、次の仕事の量と質を管理者/労働者で合意する * 仕事のやり方を個人に任せる(アウトプットで判断する)

この中で、最も大切なのは仕事の定義だと思っています。
管理者がなんとなくではなく、適切な仕事を割り振れているのか?言うなれば仕事の内容についてきちんと理解して適切に割り振る事ができるか。労働者の言い値でもだめだし、高圧的に仕事を振るのではそれこそ長時間労働につながってしまうと思います。
管理者の仕事を見極める力が否応にも求められると思っています。

さいごに

これまでの商習慣もあるから、議論はするにしてもまずはやってみて修正していければいいと思うのですけどね。
継続的なフィードバックループが大切ですね。
最後にもう一度。個人的には裁量労働制は賛成です。子供ができて分かりましたが、環境によって働き方に制限が出るのは普通なことです。

多様な働き方を許容できる社会を作っていければいいですね。